ハンドメイドイベント出店に学ぶ集客術!

何度か書いていますが、私は「蕨マルシェ」の実行委員として活動に参加しています。

蕨マルシェとは、ハンドメイド作家さんや、教室・サロン・地元の商店など、蕨市とその周辺で活動されている方々を応援するボランティア団体です。

年1回の大きなイベント(アートむすび市 in 蕨)や毎月開催するミニマルシェ(蕨マルシェ THE STORE)を主催するほか、上記に挙げた方々の活動をSNSなどで告知支援したり、企業様とハンドメイド作家さん・教室・サロンの方々などを繋いで仕事を生み出すお手伝いをするなど、今年度は蕨市協働事業としても活動しています。

来年から毎月開催予定の「蕨マルシェ THE STORE」では、毎回取りまとめ役(プロデューサー?)が代わります。

 

イベント主催者として人選にチャレンジ

私は2月の担当になっているので、現在、出店者さんを調整中。

そのため、週末ごとに各地で開催されるハンドメイドイベントを巡ったり、インスタグラム・オンラインショップを検索したり、実店舗巡りをしたり・・・と、実際に目で見て、手に取って、食べて、活動内容や実績をよーく調べてから出店者さん決めようと、出不精には珍しく精力的に動いています。^^;

 

実働で見えてきた「売れる理由」

もともと蕨マルシェに参加する前からハンドメイド雑貨を購入するのが好きで、ハンドメイド系のイベントには足を運んでいたのですが、プロデューサー目線で見てみると、いろいろなことが見えてきました。

当然ですが、売れっ子作家さん、人気の商品には、理由がある!
そして、業種は違えど学ぶことが多い!と改めて感じました。

 

イベント前にしっかり集客

イベントは、主催者がいて、他の出店者さんがいて、そこに自分が参加するわけですが、売れっ子作家さんたちは、絶対に集客を人任せにしていません。

主催者は集客のために広告費をかけたり、WEBサイトやSNSで告知したりと、集客を一番頑張る人なのですが、売れっ子作家さんたちは、それに安心して自力での告知を怠けたり、他力本願にすることはありません。

例えばインスタグラムです。
作品の写真や主催者提供の広告画像とともに、イベント出店の告知。
それも、かなりの頻度で投稿が挙がってきていました。

たくさんの作品を作りながら、毎日コツコツとSNSで周知を忘れない、そのパワーに圧倒されました。

 

イベントでの気配り

イベント当日の接客や声掛けはもちろんのことですが、それ以外の気配りも随所に感じられました。

見やすいディスプレイ

大抵は長机に商品を並べることになるのですが、ただ作品を平置きするのではありません。

段差や高低差をつけて見やすく手に取りやすい配置にしたり、壁に作品を掛けてお客さんの目線を引くようにしたり、背の高い什器を使って遠くからも作品が見てもらえるような工夫をしたり、トレーやお皿・プリントペーパー・流木・テーブルクロス・レース・洋書の本・籐マット・リボンといった小物を敷いたり添えたりして作品の世界観を演出したり・・・

買いやすさ見やすさを考えた「お客さまファースト」であることはもちろん、自分の作品が一番美しくステキに可愛く見える工夫がたくさん見られました。

つかず離れずの距離感

こうしたイベントに限らず街のお店でもよくあることですが、商品を見ているときの店員さんの声掛けや立ち位置が「買わされる!」という圧迫感を感じさせることがあります。

ゆっくり作品を吟味してから買うか買わないかを決めたいのに、矢継ぎ早に商品の説明をされて困った経験は、誰もが一度はあることでしょう。^^;

でも、売れっ子作家さんは違います。
優秀な販売員でもあるのです。

お客さんの様子をよく見ているんですね。

例えば、お客さん同士で交わすちょっとした会話のやり取りの内容をさりげなく聞いていたり、AにしようかBにしようかと時間をかけて迷っている様子をそっと観察していたり・・・、そんなお客さんの様子から声掛けする内容を柔軟に変えていました。

そのお店のブースにいる居心地の良さに繋がるんだなぁと思いましたし、こうした些細な気づかいが嬉しかったりするんですよね~。

紙物は必殺アイテム

イベントで使う紙物というと、何を思い浮かべますか?
まずは、主催者側が会場マップや出店者リストを用意している場合がありますね。

売れっ子作家さんたちの場合は、POPやショップカードを上手に使っています。

POPは、上にも書いた圧迫接客を避ける意味でも必需品です。
使い方や着画、商品の特徴や、人気オススメNo.1なんて書かれていると、多くを語らずとも一目でわかりやすい!

ショップカードは、実店舗がある場合は場所・営業時間・休業日が書かれていますが、店舗を持たない作家さんの場合は、SNS・WEBサイト・LINE公式アカウント(旧・LINE@)のQRコードがあったり、オンラインショップがある場合は必ずそこへの誘導方法が記載されています。

お客さんとしては、そういうショップカードは、偶然イベントで出会った素敵な作家さんとの命綱!なんです。笑

SNSやWEBサイトでは、作品の写真はもちろん、次回のイベント出店情報も投稿されるので、作品のファンになったらそれを追いかければOK!

SNSからDM(ダイレクトメッセージ)を送って、商品を購入したりオーダーを受け付けてもらえることもあります。

また、当日は買うことを迷っても、オンラインショップがあればあとからでも購入できますよね。

心がこもったラッピング

ディスプレイで作品の世界観を出す、ということを上に書きましたが、売れっ子作家さんたちはラッピングに関しても手を抜きません。

別に、過剰包装をするというわけではないです!

包装にちょっとしたリボンやラフィアが結ばれていたり、作家さんのブランド名の入ったロゴシールが透明セロファンに留められていたり、紙袋やペーパーバッグにブランドロゴのスタンプやプリントがあったり・・・

家に帰ってから買ったものを開封したときに、丁寧に薄紙で包まれていたときには、「どうせ捨てちゃうものなのになー」と思いつつ、お客さんへの心遣いを感じると同時に、作品に対する作家さんの想いが感じられて嬉しくなりました。

先日、都内で開催されたあるイベントで手作りの陶器のマグカップと湯飲み茶わんを買ったのですが、商品を入れてくれた小さなペーパーバッグのオモテ面に作家さんのブランドキャラクターのスタンプが押されていて、電車で帰宅するときにも他の乗客の注目をたくさん浴びました。笑

ちょっと変わったププッと笑える面白いイラストだったからかな?

コレ、ある意味、良い宣伝になっていますよね~!
なるほど!です。^^

イベント後のフォローもぬかりなく

売れっ子作家さんたちはイベントが終わったら、その日の夜のうちに、あるいは翌日の早い時間帯に、SNSでイベント来場&作品購入のお礼のメッセージを挙げていました。

ある作家さんは、イベント会場でお客さまに着画を撮らせてもらったものを掲載していたのですが、「こんな作品もあったの?」「身につけるとこんな感じなんだな~(買えばよかった)」と、お客さん目線でいろんな気づきがありました。

さらに、次回のイベント出店の予告やオンラインショップへの誘導、今の時期だと来年の活動予定の発表などが投稿されていました。

また、作品を購入してくれたお客さんが挙げたインスタグラムの投稿に(ハッシュタグ経由でたどり着いたのだと思うのですが)お礼のコメントを書いている光景をたくさん目にしました。

作品を買ったお客さんたちは、素敵な商品を手に入れた興奮とワクワク感でいっぱいのホットな状態です。

そこに作家さんご本人からコメントが入ると、一気に距離が縮まった気がしてとても嬉しい気持ちになるものなんですね~。^^(←経験談。笑)

イベントでのお客さんとの出会いを「一回きり!そこで完結!」としないで、次につなげる様々なテクニックは、売れっ子作家さんに大いに学ぶべきものがあるなぁ~と感じました。

 

チャレンジを応援する蕨マルシェでありたい

蕨マルシェのイベントは、このような売れっ子作家さんが出店することもありますが、これから活動をスタートするという方や、イベント出店経験があまりない作家さんたちもたくさん出店してくださっています。

駆け出しでも、出店経験が少なくても、素敵な作品を作る作家さんたちがたくさんいることを、今回のプロデューサー経験(作家さん探し)で改めて感じました。

最初は誰もが初心者です。
そうした方々のチャレンジの場としても、大いに活用していただけたらいいなぁと。

出店することで得られる経験は良くも悪くもたくさんあって、それを積み重ねて集客の仕方やイベント出店のコツを掴んでいかれるのだと思っています。

とはいえ私たち主催者側(蕨マルシェ実行委員)も、イベント主催の初心者!

出店者さんたちには実り多いイベント出店であること、そしてなにより来場してくださるお客さんに喜んでもらえること、これを目標に頑張っていきます!!!

 

来年の「蕨マルシェ THE STORE」は?←サザエさん風に

蕨マルシェ THE STORE は、3月まで開催日が決まっています!

  • 1月18日(土) 9:00~15:00
  • 2月29日(土) 9:00~15:00
  • 3月28日(土) 9:00~15:00

場所などの詳細は、蕨マルシェ THE STORE のホームページをご覧ください^^

世界にたった一つのハンドメイド作品のほか、生花や、美味しいスイーツ・ランチボックス・デリ・パンなどが並びます。

ぜひ楽しみにしていてくださいね!