オンライン授業、焦ってやっちゃダメな理由
お子さんをお持ちのご家庭では、オンライン授業を受けている、という方も多いと思います。
今日、仕入れた情報によれば、
「オンライン授業だけだと、どの子が落ちこぼれているのかわからない」
というのが、先生側で問題になっているそうです。
(正確には「落ちこぼれ」という表現ではないと思うんですが、情報提供者の表現です)
つまり、一方向の授業配信なので、理解できている子と、そうでない子を、目視しして把握できない、ってことなのかと。
まぁ、そうですよね。
実際の教室では、真剣にノートとって聞いている子と、寝ている子と、集中力が切れて遊んでいる子がいて、それを「授業態度」としてチェックしているわけだし。
今、各学校でオンライン授業化がすすめられていますが、まだシステムとしては不完全で、試行錯誤しながら作り上げている段階。
本来であれば、小テストのような「到達度チェック」が各単元ごと、あるいは授業ごとに行われていなければいけないのだけれど、
それをオンラインだけでどうやるか? というのは、普通の学校レベルで、すぐにすぐは無理な話です。
我が家のお子たちも、それぞれオンライン授業を受けていますが、成績は「提出物」と「筆記テスト」のみで付けられる感じみたいです。
えー!マジー?
って感じです(冗談じゃないよ、ホントに。涙)
我が子たちを見てると、不安しかありません・・・
数年前、私、ワードプレスを覚えたくて、オンラインブートキャンプみたいな講座を受けたことがあるんです。
一応、単元ごとの到達度チェックみたいなものはありましたけど、あまり理解してなくても、なんとなく回答できるって感じでした。
で、結局、修了時には応用が利かない。
習ったパターンしかできないんです。
つまり、素材が授業通りに揃ってないとできないし、しかも途中まで下準備されている状態じゃないと作れない、ゼロからやるって絶対ムリ。
え? これ、修了したけどダメじゃん、みたいな。
結構な金額、払ったんですけどね。
それでも、努力家で勘のいい人なら、バリバリ自分でもできるようになると思うんですが、私には向いてませんでした。
今、オンライン講座ブームですが、提供する側の問題として、受講生をどのレベルにまで引き上げてあげられるのか、というのを明確にしておかないとマズいんじゃないかと思います。
到達目標を受講生にアナウンスすることも大事だし、当然、それに見合う教材やシステムでなければいけない。
今、焦ってオンライン講座を作っても、中途半端な出来だとかえって、クレームが来たり、リピートされなかったり、良くないクチコミされちゃうこともあるだろうし。
キツい言い方をすれば、自分の収入確保が先、っていうオンライン講座では、提供する側にしかメリットが無い。
受講生の満足度ちゃんと上げられるのかな? って、まずそっちの方を、よく考えて欲しいです。
今やるべきは、モニターさんに無料または少額で受講してもらって、修正と熟考を繰り返して、しっかりした仕組みづくりに時間を費やすこと。
細かいことを言えば、カリキュラムはもちろんだけど、受講用資料も作らないといけないし、そのオンライン講座後の受け皿作りとか、やることがたくさんありすぎて、とても「やっつけ」でリリースできるものではないと、個人的には思います。
それを今すぐに作って、正規のサービスとして提供できるって、よほど優秀な人か、複数の人とチームで作ったか、もともと計画していてタイミング的に今になった人、ぐらいなものではないでしょうかね?
もし個人でやろうと思うなら、焦っちゃダメです。
だから、周りと見比べて「出遅れた!」って思う必要は無いです。
自分の収入確保のために、大事なお客様を「消費」してはいけません。
でも、いずれはオンライン対応していかなければいけないときは必ず来るので(だって、オンラインの良さが一般的にも広くわかって来ちゃったから)、今、危機感を感じている人は、長期戦で完成させる心づもりで。
とはいえ、子どもたちの学校のオンライン授業では、そんな悠長なことを言っていられないので、トライ&エラーでやっていくしかないのですけど。
うーん、受験生の母さん、不安でしかなーい!