昭和言葉?平成言葉?通じない人にブログを読んでもらうには…
昨日の投稿で、記事タイトルの付け方について書きました。
タイトルは「検索されること」を意識して表現を考え、言葉選びをするわけですが・・・
SNSなどに連携投稿(シェア)する場合は、ドキッとするような衝撃的なワードや、時事ネタ・流行ワードを用いて「一時的なバズり(短期間で爆発的に話題となる・注目されること)」を狙っても良いかもしれません。
と書いたように、読んでもらいたいターゲット(顧客層)が、今どんなことに興味があるのか?を意識していくことも、ポイントになってきます。
目次
「エアドロ」を知らない年配の昭和世代
先日放映された「踊るさんま御殿 ジェネレーション世代対抗SP」では、昭和生まれと平成生まれの言葉のギャップについて取り上げられていました。
「世代間ギャップを感じたとき」というエピソードの中で、平成生まれの小林星蘭ちゃんが「エアドロ」のエピソードを話していたのです。
その時の、明石家さんまさんのファーストリアクションが、とっても興味深かったので、以下に書きおこしてみました。
(見逃し配信動画が無かったので^^;)
(星蘭)
「この前、撮影とかで収録でスタッフさんと一緒にiPhoneで、私の携帯で写真を撮ったんですよ。
それで、それを撮った時に、そのスタッフさんと連絡先を交換してなかったんで『エアドロで送っていいですか?』って言ったんですよ。(高橋みなみ)
「エアドロ来た!」(さんま)
「おぉ、おぉ・・・(知っているふうを装っている)」(星蘭)
「そしたら、そしたら・・・」(四千頭身:都築)
「(さんまの反応を見て)マウント取る気・・・マウント取る気、満々!なに星蘭ちゃんにマウント取ろうとしてるんですか、さんまさん。」(星蘭)
「そしたら『何ですか?それ』っていうふうになって・・・」(さんま)
「そいつは知らんかったんだ!(依然として知っているふうを装っている)」(星蘭)
「知らないんだってなって・・・」(さんま)
「サルゲッチュ~。(前の話題で出た平成用語を使ってごまかす)」(高橋)
「何ですか?合ってはないですよ、今?(使い方が合っていないことを指摘)」(さんま)
「何て?」(星蘭)
「略語。略してるんですけど、エアドロで通じます?」(都築)
「エアドロで分かります!」(さんま)
「エアドロ言うの?(ようやく知らないことを白状)」(星蘭)
「正式名称は、AirDropって言って、iPhoneの機能なんですけど」(さんま)
「そのAirDropが・・・」(IKKO)
「分からない!」(さんま)
「え?技?プロレスラーの?」(都築)
「ドロップキックの『ドロップ』じゃないです。」(さんま)
「えっ?AirDropって言うの?それ、どうすんの?」(星蘭)
「iPhone持ってる人同士でBluetoothとかそういうのを、機能をつけておいた状態で、送りたい写真を選択すると自分の携帯画面に相手の人の名前が出て来るので、押すとその人にそのまま画像を送信できるんです。」(さんま)
「それは(連絡先を)交換しとかなアカンやろ?」(星蘭)
「いや、しなくていいんです。」(さんま)
「何がや?」(星蘭)
「何も交換しないで出来るんです。」(さんま)
「何・・・何言うてるの?お前ら。」(高橋)
「あるんです、あるんです、ホントにあるんです、そういうの。」~以下略~
上の書き起こしの中で太字で書いた部分が、さんまさんのファーストリアクションからの変化です。
「エアドロ」と聞いて、はじめは知ったふうを装っていますが、あとになって、知らないことを素直に認めます。
この時の背景として、平成生まれのゲストさんたちはエアドロが何なのかもちろん知っているわけですが、昭和生まれの中にもエアドロを知っているゲストさんたちが少なからずいたのです。
エアドロを知らない人が少数派という場において、初っ端から「知らない」とは言えない状況だったのかもしれませんね。
ちなみに、さんまさんは iPhoneユーザーではなかったこともあり、エアドロを知らなかったのも無理はありません。(星蘭ちゃんの話の中に出て来るスタッフさんは iPhoneユーザーですが。)
日本の iPhoneユーザーの割合は?
ところで、こちらの記事によると、
日本におけるスマートフォンのOS別販売シェアでは、iOSの機種、すなわちiPhoneのシェアが69.1%、Androidの機種のシェアが30.0%だった。
日本における iPhone保有率は、世界的に見ても圧倒的に多いようです。
「今は違うけれど、前は iPhoneだった」という人も含めると、iPhoneを使ったことが無い人は、もっと少ないかもしれません。
知らない人には面白さは伝わらない
しかし iPhoneユーザーの中でも、エアドロを知らない人もいるでしょう。(実は私も、昨年5月に初めて iPhoneユーザーになってから、エアドロを知ったのは昨年末でした。笑)
エアドロを知っている人に対して
「(エアドロを)知らない人がいてね、ジェネレーションギャップを感じたんだ~」
と話すのであれば「あるある体験」として、話し手・聞き手の間で話が盛り上がるかもしれません。
でも、知っていても使ったことが無い人や、そもそも存在自体を知らない人に話したところで、その面白さは伝わりにくいものなのです。
誰に向けて発信するか?
話を戻しますと・・・
ブログの記事タイトルを付ける時はもちろん、記事自体の内容においても、「誰に向けて書いているのか?」を意識しなければいけません。
専門用語や業界用語、あるいは流行りの言葉や、世代間での認知度に開きがある言葉・・・など、読者が「知っていること」を前提として書くことがあります。
その場合「知らない人」は、読者のターゲットからは除外されます。
自分の扱っている業種がニッチな分野で、ある一定の層をターゲットとしている場合や、既存の顧客に向けて書いているブログであれば、それで良いと思います。
しかし、万人に向けて書く場合は、「知らない人がいること」を想定して注釈をつけるとか、詳細が書かれたウェブページにリンクを貼るとか、何らかの配慮が必要になってきます。
ターゲットに「読みたい!」と思わせるタイトル
昨日の投稿で「検索されることを前提として記事タイトルをつけたほうが良い」と書きました。
それにプラスして、
「誰に読んでほしいのか?」
を強く意識してみることが必要です。
例えば・・・
- エアドロを知らない人に、エアドロの便利さを解く記事を書く場合は、どんなタイトルにしたらいいのか?
- エアドロを知っている人に、意外と知られていないエアドロの便利な使い方を知ってほしい場合は、どんなタイトルにしたらいいのか?
読者となるターゲットを頭に置いて、言葉選びをしましょう。
記事タイトルを見てクリックしてもらえなければ、記事が読まれることはないのですから。