80歳のLINEデビュー



私の母は、今春、80歳を前にして、LINEデビューを果たしました。

何年も前から「らくらくスマホにしてみたら?」と言っていたのですが、頑なにガラケーを手放さず、『新しいことは覚えられない』『今更難しいことは、やりたくない』と、聞く耳を持ってくれませんでした。

それがどうしてLINEをはじめることが出来たのか?
顛末をお話したいと思います。

 

80歳の引きこもり生活

年始に大病をした母は、退院後、一気にココロの元気を失ってしまったように見えました。

田舎の老夫婦二人暮らしは、曜日の感覚すら忘れるほど時間がゆっくり過ぎていきます。

寡黙な父は庭仕事に精を出しマイペースな毎日を送っているのに、一方、母は家に引きこもったまま、たくさんやっていた習い事もやめ、友達と会うなどの外出を控え、一日中家にいてボーッと過ごすようになりました。

父と会話があったとしても日の定型文の繰り返しです。

そんな変化のない毎日が、より一層の孤独感を増幅するかのように、天真爛漫で社交的だった母が、急に老け込んでしまったように思えました。

 

強硬手段に出た!

なんとかしなければ・・・。
そこで考えたのがLINEでした。

LINEモバイルの一番安いプランを契約し、SIMフリーの格安スマホをAmazonで購入。

母が気に入りそうなスタンプを購入して、全ての設定を済ませた状態でスマホをプレゼントしました。

案の定、はじめは「出来ない、無理」と言い続けていた母ですが、根気よく使い方を教え、褒めて励まし、私たちきょうだいや孫たちとやりとりを繰り返すうちに、だんだんと苦手意識が払しょくされたようでした。

 

80歳、LINEの楽しさにハマる

それまで使っていたガラケーメールと違って、

  • スタンプ1つ送れば誰かしらが反応してくれる。
  • 文章は長くなくてもいい。
  • グループで会話ができる。
  • 写真も、動画も、音声も送れる。

反応の速さと手軽さに加え、距離を感じさせないライブ感が「面白い!」と感じるポイントだったようです。

春から親元を離れて学生生活をしている我が子も、毎日せっせと祖母にLINEで近況を送ってくれているようで、私が知らないような話を母が知っていた、なんてこともありました。

1か月半ほど経ち、

『こんなに楽しいものをプレゼントしてくれて、感謝です』
『毎朝LINEを見るのが習慣になって、何もないと寂しいです』

と、LINEでメッセージを書いてくれるまでになりました。

 

幾つになっても、新しい刺激を楽しめる!

正直、はじめは私自身、半信半疑でした。

果たして、無気力な状態の母が、80歳から新しいことを覚えることが出来るだろうか?
親切の押し売りになってやしないか?

でも、毎朝LINEを楽しみにチェックしている母の姿を想像すると、思い切ってLINEデビューさせてあげて良かった!とホッとしました。

天真爛漫で社交的、何にでも興味深々で楽しもうとしていた本来の母。
新しい刺激が、心身ともに若返りのきっかけになればいいなぁ~と、願っています。

次は何にチャレンジしてもらおうかな?
インスタグラムなんてどうでしょう?^^

田舎暮らしの高齢者こそ、LINEやSNSを活用すべきなのかもしれませんね。